宿泊業の生産性が低すぎる件
見たくないと思いますが、まずこの表を見て下さい。
これは経済産業省が発表している業種別に見た生産性格差の表です。
宿泊業は、全ての業種の中で毎年毎年ダントツで生産性が低いんです。建設業やIT業が600万円なのに対して、宿泊業は125万円ですよ…
4分の1です…
そもそも宿泊業と言うのはやることがたくさんありすぎるんですよね…チェックインに、電話対応やメールの返信、ホテル予約サイトの更新や食材の仕入れ、設備の修理や管理、従業員のシフト決めて、清掃のチェックや管理、消耗品やリネンの発注、税金の申告などなど。。。
だから社員の休みは増えないし、給料は上がらないし、長時間労働が当たり前になっています。これは何とかしなければならないですよね?
めちゃくちゃポジティブに考えれば、改革のしがいがあります。
人手不足と人件費高騰
2番目の理由ですが、人手不足と人件費高騰です。
日本の人口が今後減っていくのは疑いようのない事実です。特に地方はこれから人を採用するのが、ますます困難になるでしょう。
人手不足になったら何が起こるか?
もちろん人件費の高騰です。
この表を見て下さい。
これは、石川県の最低賃金です。2011年の687円から10年間で861円に、約20%も上がっています。自分の地元なので、よくわかりますが、今では時給1000円で募集しても中々採用できなくなってきています。
社長の仕事は「集客」
宿泊事業の運営には大切な2つの軸があります。
なんだと思いますか?
1つ目は、現場運営です。
宿の現場で、お客様に接客をする。
日々の清掃を回し、お客様に気持ちよく滞在してもらう。
要は、お客様の満足度をあげる活動ですね。
もう一つは、集客です。
現場が完璧でもお客様が来なかったら意味がありません。
このお客様を集める活動が集客ですが、個人的な意見を申し上げると「集客」は社長の仕事です。
よっぽど、マーケティングのセンスがない限り、社員やアルバイトにはつとまらないと思っているからです。
大規模なホテルで資本があれば、高い給料を払って優秀な人材を採用できるかもしれませんが、小さな宿では難しいですよね。奇跡的にポテンシャル採用できたとしても、すぐにやめちゃいます。
なので、「運営」に関しては社員やアルバイトでも何とかなると思っていますが、「集客」というのは社長じゃないと務まらない仕事です。
そんなわけで、ホテル運営の生産性を上げ、今後さらに高くなっていく人件費を削減し、また宿の「集客」に時間を割くためには、ホテル運営を自動化して意図的にあなたの「時間」を作らなければならないのです。